
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月16日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月16日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月16日 |
15日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前日比155.83ドル安の4万368.96ドル、ナスダック総合指数が同8.316ポイント安の1万6823.168ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1561万株、ナスダック市場が67億7579万株だった。中国が、同国の航空会社に対してボーイング機の追加納入を受け入れないように求めたと報じられ、ボーイングが下落した。翌16日には3月小売売上高の発表や、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が予定されていることもあり、積極的な売買は限られた。NYダウ採用銘柄ではボーイングのほか、キャタピラーやアマゾン・ドット・コムなどが値下がり率の上位に入っている。
16日の東京株式は、堅調な展開か。現地15日の米国株式は下落したものの、日経平均株価は足元で小幅ながらも上昇しており、出直りの動きが続きそう。また、赤沢亮正経財再生相がきょう16日に米国との関税交渉のため渡米することから、関税回避への期待感も支えとなる場面もありそう。一方、対中輸出で今後の輸出規制が強化されるとされた米半導体大手エヌビディア株が時間外取引で下落しており、影響を受けることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円前後(15日は143円30-32銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の前半(同162円75-79銭)と円高方向にある。輸出関連銘柄は円高が重しとなることもありそう。
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