(画像=SBI証券)

この記事は2025年1月17日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版)：Daily米株速報 毎営業日午前更新予定

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大幅高した前日の反動で軟調。

1月16日（木）の米国株式市場は、消費者物価指数を受けて大幅高した前日の反動もあり、主要3指数とも下落。アップル(AAPL)が-4.0％、テスラ(TSLA)が-3.4％となって、ナスダックの足を引っ張った。

FRBのウォラー理事は、今後のデータ次第としながらも2025年に3回～4回の利下げを実施する可能性があると発言して、金利の低下を促した。

経済指標では、12月小売売上高が前月比+0.4％と、前月の同+0.7％から鈍化、市場予想の同+0.6％を下回った。強すぎるとインフレ懸念が高まる可能性もあったため、株式市場では程よい減速と捉えられたとみられる。新規失業保険申請件数は21.7万件と前週の20.3万件から増加、市場予想も上回った。

債券利回りはウォラー理事のハト派発言を受けて幅広い年限で低下、米10年国債利回りは4.613％で引けた。ドル円は日銀の利上げ観測やFRBウォラー理事の発言を受けて2日連続で大幅に下落、155円16銭で引けた。

金価格は利下げ期待の高まりを受けて1トロイオンス当たり2,750ドルに上昇した。

セクター別には、大手テクノロジー株の寄与が大きい情報技術、コミュニケーションサービス、一般消費財・サービスの3業種が下落する一方、他の8業種は上昇した。金利の低下を受けて公益事業、不動産の上昇が大きい。

個別株では、半導体受託製造大手の台湾セミコンダクター ADR(TSM)の10-12月期決算が、AI半導体が想定以上となって売上は前年同期比39％増で過去最高を更新、市場予想に対して売上、EPSとも市場予想を上回って+4.1％。会社はAI関連売上が2024年に前年比3倍に増えたが、2025年も倍増と見込んでいるとコメントした。

大手銀行のバンク オブ アメリカ(BAC)、モルガン スタンレー(MS)の10-12月期決算はいずれも市場予想を上回り、株価はそれぞれ-1.0％、+4.0％。モルガンスタンレーのEPSは投資銀行部門の好調で市場予想を31％上回った。

医療保険大手のユナイテッドヘルス グループ(UNH)は、10-12月期の売上が市場予想を下回って-6.0％。

【1月17日(金)の米国市場】
主な経済イベント：米住宅着工件数・建設許可件数（12月）、米鉱工業生産（12月）
主な企業決算の発表：（寄り前）シュルンベルジェ(SLB)

～見通し～
S&P500指数の一目均衡表は前日に「雲」に突入して、「雲の上限」が上値抵抗ラインとなっており、もみ合いやすいか。
SBI証券　投資情報部　榮　聡

主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500ｾｸﾀｰ別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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