(画像=SBI証券)
| この記事は2025年4月16日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版)：Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |
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序盤の上昇から小幅下落に転じた
4月15日（火）の米国株式市場は、トランプ関税の様々な展開を消化する中、序盤は上昇していたものの、引けにかけて小幅な下落に転じた。トランプ政権では、電子機器に関する関税を免除すると先週末に発表したほか、自動車に対する関税の延期を考慮していること、一方で半導体、医薬品に対する関税賦課の調査を進めていることなどが明らかになってきた。
先週までの株価変動性が高い状況から落ち着きつつある印象。セクター別には、情報技術、金融、不動産が上昇する一方、一般消費財・サービス、ヘルスケア、生活必需品などが下落した。いずれも変動率は1％以内に収まった。
経済指標では、3月の輸入物価が前年比+0.9％と市場予想の同+2.4％を大きく下回り、2月分も同+2.0%から同+1.6％に下方修正され、トランプ関税の影響がまだあらわれていないことが確認された。4月のNY連銀製造業景気指数は-8.1と3月の-20.0から改善して、市場予想も上回った。
10年国債利回りは2日連続で低下、ドル指数は6日ぶりに反発して、「米国売り」懸念は落ち着きつつある。ドル円は143円台前半でもみ合い。原油価格は小幅反落、金価格は反発。
個別株では、バンク オブ アメリカ(BAC)の1-3月期決算が、トレーディング収入と純金利収入が好調で市場予想を上回って+3.7％。同じく決算を発表したシティグループ(C)も+1.8％となり、出そろった米大手銀行の1-3月期決算はいずれも好調となった。
ネットフリックス(NFLX)は、経営幹部の会議で売上を2024年の390億ドルから2030年に900億ドルに拡大し、株式時価総額1兆ドルを目標とする計画だと報じられて+4.8％。
ボーイング(BA)は、中国当局が中国航空各社にボーイング航空機の納入受け入れを停止するよう命じたと報じられて-2.4％。
エヌビディア(NVDA)は、中国市場向けに性能を落としたAI半導体｢H20｣について、今後対中輸出許可が必要になると米政府から通知されたと明かし、また、これに関連して第１四半期に55億ドルの費用計上を行うとして、時間外で6%下落（日本時間16日（水）午前８時15分）。
【4月16日(水)の米国市場】
主な経済イベント：中国実質GDP（1-3月期）、中国鉱工業生産・小売売上高（3月）
米小売売上高（3月）、米鉱工業生産（3月）、米NAHB住宅市場指数（4月）
20年国債入札
カンサスシティ連銀シュミット総裁、ダラス連銀ローガン総裁が意見交換
主な企業イベント：（寄り前）アボット ラボラトリーズ(ABT)、トラベラーズ(TRV)
～見通し～
エヌビディア、ボーイングに象徴される米中対立の激化が重石となりそう。3月小売売上高は、前月比+1.4％の予想で1月に前月比-1.2％となった反動増が継続する見込み。予想通りの増加となれば、個人消費の減速に対する懸念がいくらか後退すると期待されよう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数
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債券・商品市況
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主要通貨
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S&P500日中足チャート
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ナスダック日中足チャート
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S&P500ｾｸﾀｰ別
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S&P100種騰落率ランキング
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その他主要銘柄
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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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