
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月17日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月17日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月17日 |
16日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比699.57ドル安の3万9669.39ドル、ナスダック総合指数が同516.008ポイント安の1万6307.160ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億8687万株、ナスダック市場が72億1260万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は同日の講演で、米政権の関税政策の影響で景気先行き不透明感が強まるなか、様子見姿勢を続ける考えを表明。米利下げ時期の後ズレが意識され、NYダウは一時970ドルを超える下げをみせる場面もあった。エヌビディアは15日、中国向けAI(人工知能)半導体が米輸出規制の対象となり2-4月期に最大55億ドル(約7755億円)の費用を計上すると発表し急落した。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアのほかアドバンスド・マイクロ・デバイシズやアプライド・マテリアルズなども下落した。
17日の東京株式は、軟調な展開か。現地16日の米国株が下落した動きを受け、朝方から売り優勢スタートとなりそう。トランプ米大統領は赤沢亮正経財再生相との会談に関し、「大きな進展があった」とSNSに投稿。その後同相は、ベッセント財務長官やラトニック米商務長官、USTR(米通商代表部)のグリア代表との関税交渉に臨んでおり、報道に一喜一憂する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=141円台の後半(16日は142円10-11銭)と円高方向に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の半ば(同161円81-85銭)と小動き。対ドルでの円高で輸出関連銘柄には重しとなろう。
16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINEヤフ<4689.T>、楽天グループ<4755.T>、村田製<6981.T>などが、16日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比85円安の3万3835円だった。
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