
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月23日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月23日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月23日 |
22日の米国株式は、5日ぶりに大幅反発した。NYダウが前日比1016.57ドル高の3万9186.98ドル、ナスダック総合指数が同429.517ポイント高の1万6300.418ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億8427万株、ナスダック市場が62億2618万株だった。NYダウは9日(2962ドル高)以来の上げ幅で今年2番目の大きさとなった。米ブルームバーグ通信は、ベッセント米財務長官が非公開の会合で、中国との貿易摩擦が和らぐ方向に向かうとの認識を示したと報道。米中対立による世界経済への悪影響を警戒する動きが後退し、株式を買い戻す動きが強まった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやマイクロン・テクノロジーズ、テスラなどが上昇率の上位に入っている。
23日の東京株式は、反発後も堅調な展開か。現地22日の米国株式が大幅に反発した動きを受け、買い先行スタートとなろう。トランプ米大統領は現地22日、「FRB(米連邦準備制度理事会)議長を解任するつもりはない」と述べたことから、為替相場は、ドル・円が1ドル=142円台の後半(22日は140円28-30銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円前後(同161円40-44銭)と円安に振れている。円安を背景に輸出関連銘柄に見直しの動きががみられそうだ。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士フイルム<4901.T>、川重<7012.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比565円高の3万4845円だった。
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