30日午前10時8分すぎの日経平均株価は、前営業日比50円程度高い3万5890円前後で推移。午前9時9分には同183円25銭高の3万6023円24銭を付けている。現地29日の米国市場では、米政権が米国内で生産する完成車を対象に、輸入部品に対する関税を軽減する措置を実施すると発表したことが好感され、NYダウが6日続伸、ナスダック総合指数は反発した。日本株も米国株高を受けて買いが先行。ただ買い一巡後は、為替が円高方向に振れているほか、手がかり材料にも乏しいことから、下げ転換する場面もみられるなど、上値は重いもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比175円高の3万6085円だった。
業種別では、全33業種のうち18業績が上昇、15業種が下落している。TOPPAN、任天堂などのその他製品株や、中外薬、第一三共などの医薬品株が上昇。第一生命HD、東京海上などの保険株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も高い。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、TOTO、ニチアスなどのガラス土石株も堅調。伊藤忠、三菱商などの卸売株や、三菱電、ソニーGなどの電気機器株もしっかり。一方、JR東日本、JR東海などの陸運株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株が安い。
個別では、住友ファーマ、SMS、トーエネク、スクエニHD、ゲンキードラなどが上昇。半面、ニコン、東京メトロ、キッコマン、NSSOL、OLCが下落している。
東京外国為替市場では午前10時8分時点で、ドル・円が1ドル=142円台の前半(28日は143円61−63銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の後半(同162円97銭−163円01銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社