
(画像=SBI証券)
この記事は2025年1月6日にSBI証券で公開された「アメリカNOW! 今週の5銘柄 ~「2025年の注目銘柄5選」、24年分は74%上昇!!~」を転載したものです。 掲載記事:アメリカNOW! 今週の5銘柄 ~「2025年の注目銘柄5選」、24年分は74%上昇!!~ |
先週は米10年国債利回りが高止まりし、一段の上昇に対する警戒感がくすぶっていることから、株式市場は調整地合いで推移しました。今週の株価材料として、12月雇用統計、FOMC議事要旨、12月ISM非製造業景気指数、などが注目されます。
年初にあたりまして、「2025年の注目銘柄」として、エヌビディア(NVDA)、サービスナウ(NOW)、アマゾン ドットコム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、イーライ リリィ(LLY)を選んでご紹介いたします。
図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

(画像=SBI証券)
期待された「サンタクロースラリー」は不発となり、一目均衡表の「雲」の上限を下値支持ラインとするもみ合いとなっています。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成
図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率(「5日」は24年12月26日終値~25年1月3日終値によります)

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
先週の米国株式市場
S&P500指数は週間で0.5%、ダウ平均は0.6%、ナスダック指数は0.5%の下落でした。
米10年国債利回りが4.6%近傍で高止まりするなか、高めのバリュエーション(S&P500指数の予想PERは2025年予想EPS基準で21.8倍)やトランプ次期大統領による政策の不確実性が気にされて軟調な展開となりました。
1/2(木)には、テスラの自動車販売台数が市場予想を下回ったこと、アップルが中国で最新型iPhoneの値引き販売を行っているとの報道が相場の足を引っ張りました。
一方、1/3(金)には12月ISM製造業景気指数が前月の48.4から49.3へ予想の以上の改善となり、テスラやエヌビディアなど大型グロース株に押し目買いが入って反発しました。
業種指数では、原油価格の上昇を受けたエネルギー、ディフェンシブの公益事業が上昇する一方、テスラを含む一般消費財・サービス、情報技術などの下落が大きくなっています。
下落率トップのテスラ(TSLA)は、10-12月期の販売台数が市場予想を下回り、年間で初めて前年比1.1%減となったことから、上昇が続いていた株価は調整に転じました。アップル(AAPL)は、販売テコ入れのために中国で最新型iPhoneの値引き販売を行っていると報じられて嫌気されました。
今週の米国株式市場
12月FOMCで2025年の利下げ回数予想が2回に縮小したことを受けて長期金利が上昇、そのまま高止まりしていることから、株式は軟調地合いのもみ合いとなっています。長期金利の一段高に対する警戒が上値を抑える一方、経済や企業業績は堅調で株価を支えているとみられます。
今週は雇用統計をにらんでもみ合いとなる可能性が高そうですが、1/20(月)のトランプ次期大統領の就任式に向けては、楽観的な市場ムードが再び強まる可能性が高いとみられ、堅調が想定できるのではないでしょうか。
今週の株価材料として、12月雇用統計、FOMC議事要旨、12月ISM非製造業景気指数、などが注目されます。
雇用統計の非農業部門雇用者数は8月7.8万人、9月25.5万人、10月3.6万人、11月22.7万人と凸凹してきました。直近4ヵ月の平均が14.9万人に対して、12月予想が16.0万人で、トレンドは概ね横ばい圏と言えそうです。インフレ高進の可能性が気にされていますので、弱めの数字のほうが相場には良いとみられます。
前回のFOMC(12月17日、18日開催分)では、経済見通しでインフレと政策金利見通しが大きく上方修正され、2025年の利下げ回数が9月FOMC時点の4回から2回に下方修正されました。タカ派のFRBに市場が驚いてS&P500指数は12/18(水)に2.9%の大幅下落となりました。トランプ政権の政策が考慮されたのではないかとの観測もあり、その点は確認したいところです。
12月のISM非製造業景気指数は、前月の52.1から53.5に改善の予想です。昨年7月以来、51以上の高い水準で推移しており、非製造業は堅調が続いています。
経済指標では上記のほか、1/8(水)に米国の12月ADP雇用統計(前月比13.3万人の予想)、ミシガン大学消費者信頼感(前月の74.0から73.9に悪化の予想)、などの発表が予定されています。
今週の5銘柄
年初にあたりまして、「2025年の注目銘柄5選」として、エヌビディア(NVDA)、サービスナウ(NOW)、アマゾン ドットコム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、イーライ リリィ(LLY)を選んでご紹介いたします。
「2024年の注目銘柄5選」と比較して、昨年夏に世界的なシステム障害の原因となったクラウド ストライク ホールディングス A(CRWD)に替えて、アマゾンドットコムを新たに加えています。
クラウド ストライク ホールディングスの株価は、システム障害を受けて大幅安となったあと、順調な戻り歩調となっていますが、受注鈍化など事故の影響が出てくる可能性を考慮しました。
今年のS&P500指数の年末ターゲットは米大手証券の平均で6,500ポイント程度と、現在値から約9%の上昇が期待されています。これをアウトパフォームする可能性があると想定しています。
「2024年の注目銘柄5選」のパフォーマンスは、S&P500指数が23%上昇に対して74%と、2.7倍となったエヌビディアの寄与もあって、非常に好調でした(図表3)。
図表3 「2024年の注目銘柄5選」のパフォーマンス

注:上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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図表4 今週の5銘柄の投資指標

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
今週の注目銘柄

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、エヌビディアが2026年1月期、その他は2025年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
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主要イベントの予定

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1~30位、青字のハイライトは31~50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
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