2日午前10時7分すぎの日経平均株価は、前日比440円程度高い3万6890円前後で推移。午前9時47分には同524円21銭高の3万6976円51銭を付けている。現地1日の米国市場ではマイクロソフトやメタ(旧フェイスブック)の好決算を受け、NYダウが7日続伸しナスダック総合指数は反発。日本株は、米国株高や外国為替市場で円安方向に振れていることを受け、買いが先行した。米関税政策をめぐり、ベッセント米財務長官と2回目の交渉を行った赤沢経済再生担当相は交渉後の記者会見で、貿易拡大や非関税措置などを話し合ったとし、為替と安全保障は議論にならなかったとした。その後、為替相場が円安方向に振れたことで、輸出関連銘柄を中心に堅調な値動きとなっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比295円高の3万6845円だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落している。中外薬、第一三共などの医薬品株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株が上昇。郵船、商船三井などの海運株や、バンナムや任天堂などのその他製品株も高い。オリンパス、HOYAなどの精密機器株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も堅調。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、ソニーG、キーエンスなどの電気機器株もしっかり。一方、三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株が安い。
個別では、DTS、AOKIHD、日農薬、鳥居薬、小松ウオールなどが上昇。半面、コカコーラ、楽天銀行、エプソン、フジHD、スカパーJが下落している。
東京外国為替市場では午前10時7分時点で、ドル・円が1ドル=145円台の後半(1日は144円36−38銭)、ユーロ・円が1ユーロ=164円台の半ば(同163円28−32銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社