12日前場の日経平均株価は、前日比16円47銭高の3万7519円80銭と小幅ながら3日続伸。一方、TOPIX(東証株価指数)は同2.20ポイント安の2731.29ポイントと12日ぶりに反落した。現地9日の米国株式は高安まちまちとなったが、12日は米中貿易協議の進展を材料視して買いが先行。日経平均は寄り付き直後の午前9時0分に、同223円11銭高の3万7726円44銭を付け、日経平均先物・オプション5月限SQ(特別清算指数)値の3万7572円13銭を上回った。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押される展開で上げ幅を縮小。ドル・円相場が1ドル=145円台の後半で、朝方の水準よりもやや円高方向にあることも意識されたもよう。
東証プライム市場の出来高は9億8964万株、売買代金は2兆2740億円。騰落銘柄数は値上がりが864銘柄、値下がりは700銘柄、変わらずは68銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち24業種が上昇、9業種が下落した。三菱倉、住友倉などの倉庫運輸株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が上昇。郵船、商船三井などの海運株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も高い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株も堅調。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、三和HD、LIXILなどの金属製品株もしっかり。一方、中外薬、第一三共などの医薬品株や、日本製鉄、神戸鋼などの鉄鋼株が安い。
個別では、アネスト岩田、クレスコ、33FG、高速、平田機工が上昇。半面、DeNA、ゲオHD、コーセー、クオールHD、福井コンHなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社