セラミックコンデンサー大手の太陽誘電が、前日比166円高となる2368円まで買われた。9日引け後、25年3月期決算と26年3月期の業績予想に加え、利益配分方針の変更を発表した。
25年3月期の連結営業利益は104億5900万円(前期比15.2%増)となり、計画の100億円を上回った。コンデンサとインダクタの好調に加え、為替の円安が寄与した。26年3月期の営業利益は160億円(前期比53.0%増)を見込む。AI(人工知能)サーバーや自動車向けを中心に、電子部品の需要拡大を織り込み、関税影響額90億円を反映させた。配当予想は中間、期末とも45円の計90円とし、前期と同額を計画している。
また同社は、利益配分に関する基本方針を見直し、新たに株主資本配当率(DOE)3.5%を還元指標に加えた。
12日の終値は、前週末比38円高の2240円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社