製造業向け人材派遣を行うUTグループが急騰、前日比428円高となる2461円を付けた。14日引け後、25年3月期決算と26年3月期の業績予想に加え、新たな自社株の購入枠を設定したほか、第5次中期経営計画(新中計)を発表し、買い材料視された。
25年3月期の連結営業利益は80億7400万円(前期比13.6%減)だった。エンジニアリング事業の売却とベトナム事業の収益率低下が響いた。26年3月期の営業利益は117億円(前期比44.9%増)と、大幅増益を見込む。年間配当は162.72円で、前期から27.74円の増額を予想。四半期ごとの予想について未定とし、純利益実績に応じた四半期配当の実施を予定している。
また同社は、150万株(自己株を除く発行済株式総数の3.8%)・19億6500万円を上限とする自社株買い枠を設定。取得期間は8月8日までとした。
新中計では、最終年度となる28年3月期の数値目標として、売上高2930億円(26年3月期見込みは1962億円)、営業利益253億円(同117億円)を掲げた。
15日の終値は、前日比387円高の2420円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社