経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/5/22

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年5月22日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定

終値

(画像=SBI証券)

大幅下落、財政不安で国債安、株に売り波及

5月21日(水)の米国株式市場では、主要3指数は大幅下落した。膨張する⽶財政⾚字が安全な投資先としての⽶国の地位を脅かすとの懸念が表⾯化。20年債⼊札(160億ドル相当)では需要が振るわず、⽶国債相場は軒並み下落。売りは株式、ドルに波及しトリプル安となった。トランプ⼤統領が推進する⼤型の税制・歳出法案は、争点の⼀つだった州・地⽅税(SALT)控除上限の問題が解消された⼀⽅、保守強硬派が法案成⽴を阻⽌する構えを⾒せており、先⾏き不透明感が強まっている。

セクター別では、10業種が下落。不動産とヘルスケアが安く、電気通信・サービスのみが高い。

個別株では、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が5.8%下落した。保険支払いを抑えるために介護施設に不正な報酬を支払っていたと伝わったうえ、アナリストによる投資判断の引き下げが重荷となった。アルファベット(GOOGL)が2.8%上昇した。自社イベントでAI分野での競争力維持を確実にするために、一連の新しいAI関連の製品や取り組みを発表した。ホームセンターチェーンのロウズ(LOW)は第1四半期の純売上高が予想とほぼ一致したと報告したものの、「短期的な不確実性」を示唆したことを受けて1.7%下落した。大型小売店のターゲット(TGT)は四半期の既存店売上高の急減を発表し、消費者信頼感の低下と裁量的支出の減少を理由に年間売上高予想を引き下げたことを受けて5.2%下落した。ホーム・デポ(HD)は火曜日、価格を据え置くと発表したが、関税により一部の商品がDIY用品販売店の棚から消える可能性を示唆し、1.7%下落した。サイバーセキュリティ企業のパロアルトネットワークス(PANW)は前日引け後の決算発表で第3四半期の営業費用が12%増加した一方、収益はほぼ予想通りだったことを受けて6.8%急落した。中国の電気自動車メーカーのシャオペン(XPEV)は第1四半期の損失が予想より縮小し、売上高と出荷数が市場予想を上回ったことを受けて、13.0%急騰した。中国の検索大手、百度(BIDU)は、人工知能クラウド部門の強さを指摘し、第1四半期の収益が予想を上回ったと報告したにもかかわらず、4.3%下落した。ビデオゲーム会社のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア(TTWO)は10億ドルの普通株発行を発表し、その収益を企業全体のニーズに充てる計画を発表したことを受けて4.5%下落した。引け後に、予想を上回る決算とガイダンスの上方修正を発表したスノーフレイク(SNOW)は時間外で大幅上昇した。

原油先物は下落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)でこの日から期近となった7月物は前日比0.46ドル(0.7%)安の1バレル61.57ドルで取引を終えた。米国の週間在庫統計で原油在庫が増加し、需給の緩みが意識された。ニューヨーク金先物は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比28.9ドル(0.9%)高の1トロイオンス3,313.5ドルで取引を終えた。

10年物国債利回りは前日比0.12%高い(価格は安い)4.60%と、2月中旬以来3カ月ぶりの高水準で終えた。ドル指数は続落、21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比80銭円高・ドル安の1ドル=143円65〜75銭で取引を終えた。

【5月22日(木)の米国市場】

主な経済イベント:

ニューヨーク連銀総裁、基調講演

新規失業保険申請件数(5⽉17⽇終了週)

S&Pグローバル製造業・サービス業・総合PMI(5⽉、速報値)

中古住宅販売件数(4⽉)

主な企業決算の発表:

インチュイト(INTU)

アナログ デバイセズ(ADI)

ワークデイ A(WDAY)

オートデスク(ADSK)

~見通し~

長期金利はここまで上昇すると、直近の急ピッチな上昇もあり、さすがに一旦休憩か。

SBI証券  投資情報部 潘 碩朋

主要株価指数

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(画像=SBI証券)

債券・商品市況

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(画像=SBI証券)

主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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