
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月6日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月6日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月6日 |
5日の米国株式は、NYダウが前日比108.00ドル安の4万2319.74ドルと続落、ナスダック総合指数が同162.041ポイント安の1万9298.448ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億6249万株、ナスダック市場が81億2324万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が24万7000件となり、市場予想平均の23万5000件よりも悪かった。労働市場の悪化が警戒されるなか、あす6日の5月雇用統計発表を控え、様子見姿勢が強まった。また、トランプ大統領は自身のSNSに、テスラのイーロン・マスク氏の事業に関し政府調達先から除外する考えを示唆。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラが急落したほか、コストコ・ホールセールやアドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが下落率の上位に入っている。
6日の東京株式は、弱含みの展開か。現地5日の米国株安を受け、売り先行スタートが見込まれる。週を通して上値の重い動きが続いていることや新規の買い手がかりに乏しいことから、積極的に買いを入れる投資家は少ないとみられる。消去法的に値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の半ば(5日は143円34-36銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=164円台の前半(同163円59-63銭)と円安方向に振れている。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、第一三共<4568.T>、日本製鉄<5401.T>などが、5日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所清算値比35円安の3万7485円だった。
(イメージ写真提供:123RF)