レンゴーは6日、同社開発のセルロースナノファイバー「ファインナチュラ」を複合した不燃性耐熱無機シートを、グループの丸三製紙と開発したと発表した。
「ファインナチュラ」は、化学変性のない非常に細い繊維径を持つセルロースナノファイバーで、21年から同社パイロットプラントで製造を開始している。また、丸三製紙が製造する耐熱無機シートは、鉱物由来の繊維であるロックウールを厚さ数ミリメートルのシート状に成型したもので、多孔質であるため軽量で吸音性や断熱性に優れ、無機物を原料とするため燃えにくいという性質がある。
今回開発した不燃性耐熱無機シートは、建築材料などに用いられる従来のシートに比べ、強度や剛性を大きく向上させることに成功し、さらに遮音性(空気中に伝わってくる音を跳ね返して遮断する性質)も高まることが確認されたという。軽くて施工しやすく、不燃性かつ高強度であることに加え防音効果にも優れることから、幅広い分野での活用が期待されるとしている。
6日の終値は、前日比1.4円高の735円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社