9日前場の日経平均株価は、前週末比395円48銭高の3万8137円09銭と大幅に続伸、TOPIX(東証株価指数)が同17.51ポイント高の2786.84ポイントと上昇した。現地6日の米国株式は、5月雇用統計の非農業部門雇用者数が市場予想平均を上回ったことが材料視され、NYダウが3日ぶりに反発、ナスダック総合指数も反発した。日本株は、米国株高や円安の動きを受け朝方から買いが先行。日経平均は午前9時59分に、同436円40銭高の3万8178円01銭を付けた。取引時間中に心理的なフシ目の3万8000円台を回復したのは、5月30日以来、約1週間ぶり。その後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となったが、高値圏で推移した。
東証プライム市場の出来高は6億5083万株、売買代金は1兆7728億円。騰落銘柄数は値上がりが809銘柄、値下がりは748銘柄、変わらずは72銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち23業種が上昇、10業種が下落した。武田薬、第一三共などの医薬品株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が上昇。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、アシックス、任天堂などのその他製品株も高い。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株も堅調。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、大和証G、野村などの証券商品先物株もしっかり。一方、三和HD、ノーリツなどの金属製品株や、王子HD、日本紙などのパルプ紙株が安い。
個別では、エイチームH、エタナルHG、大塚HD、ブレインP、テラスカイが上昇。半面、井関農、カナモト、Mエンター、エムスリー、オークネットなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社