
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月10日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月10日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月10日 |
9日の米国株式は、NYダウが前週末比1.11ドル安の4万2761.76ドルと小反落、ナスダック総合指数は同61.284ポイント高の1万9591.237ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3390万株、ナスダック市場が87億2609万株だった。同日にロンドンで2回目となる米中閣僚級の貿易協議が行われ、半導体やレアアースの問題などが議題に取り上げられたとみられる。ただ、翌10日にも同協議が行われる予定で、進展度合いを確認したいとして、積極的な売買は限られたもよう。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやテスラ、クアルコムなどが値上がり率の上位に入っている。
10日の東京株式は、堅調な値動きが見込まれる。現地9日の米国株式は、NYダウが小反落したものの、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が上昇したことを受け、半導体関連銘柄に物色の矛先が向かいそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(9日は144円12-14銭)、ユーロ・円が1ユーロ=165円台の前半(同164円62-66銭)と円安方向に振れていることから、輸出関連銘柄の支えになるとみられる。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、ニデック<6594.T>、IHI<7013.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比115円高の3万8225円だった。
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