
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月11日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月11日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月11日 |
10日の米国株式は、NYダウが前日比105.11ドル高の4万2866.87ドルと反発、ナスダック総合指数は同123.752ポイント高の1万9714.989ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1894万株、ナスダック市場が97億8356万株だった。前日に続きロンドンで米中の閣僚級協議が行われ、ラトニック米商務長官が「協議は順調に進んでいる」と語ったと伝わった。協議の進展により両国の対立が軟化するとの期待感が浮上し、株価を支える格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやテスラ、マイクロン・テクノロジーズなどが値上がり率の上位に入っている。
11日の東京株式は、しっかりした展開か。現地10日の米国株式が上昇した流れを受けて、買いが先行するとみられる。ただ、戻り待ちの売りも警戒されるなか、新たな買い材料に乏しいこともあり、上値が重くなる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の後半(10日は144円74-76銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=165円台の半ば(同164円88-92銭)と円安方向にある。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ニデック<6594.T>、アドバンテス<6857.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比145円高の3万8375円だった。
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