
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月16日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月16日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月16日 |
前週末13日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比769.83ドル安の4万2197.79ドル、ナスダック総合指数が同255.659ポイント安の1万9406.826ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億5262万株、ナスダック市場が77億9807万株だった。イスラエル軍は現地13日、イランの核施設や軍事拠点を攻撃したと発表。イランも報復攻撃を行ったことを明らかにし、中東地域の緊迫化が警戒され、NYダウは一時800ドルを超える下落となる場面がみられた。NYダウは採用銘柄30銘柄のうち28銘柄が下落、シャーウィン・ウイリアムズやビザ、ナイキなどが値下がり率の上位に入っている。
16日の東京株式は、軟調な展開か。前週末13日の米国株式は、中東情勢の緊迫化を受けてリスク回避姿勢が強まり下落。東京市場も米国株安を受け、売り優勢スタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の前半(13日は143円79-80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=166円台の前半(同165円85-89銭)と円安に傾いている。円安を受けて輸出関連銘柄が支えとなる場面も想定される。また、日本製鉄<5401.T>は14日、トランプ大統領が同社とUSスチールのパートナーシップを承認したと発表。同社株への関心が高まりそうだ。前週末13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック<6594.T>、キーエンス<6861.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同13日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同13日の大阪取引所清算値比130円高の3万7910円だった。
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