20日前場の日経平均株価は、前日比42円77銭安の3万8445円57銭、TOPIX(東証株価指数)も同8.23ポイント安の2783.85ポイントと、そろって続落した。日経平均は午前10時37分に、同125円80銭安の3万8362円54銭を付けた。イスラエルとイランの紛争に関し米国の軍事介入が警戒され、時間外取引で米株価指数先物が下落したことを受け売りが先行した。ただ、為替相場が円安方向に振れたことなどから、半導体関連主導で上げ転換する場面もあったが、市場では「買い手がかりに欠けるなか、週末要因もあり売りが優勢となった」(中堅証券)との声が聞かれた。
東証プライム市場の出来高は7億5522万株、売買代金は2兆469億円。騰落銘柄数は値上がりが624銘柄、値下がりは919銘柄、変わらず83銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が下落、7業種が上昇した。アシックス、任天堂などのその他製品株や、MS&AD、東京海上などの保険株が下落。ニッスイ、サカタのタネなどの水産農林株や、ENEOS、コスモエネHなどの石油石炭製品株も安い。INPEX、石油資源などの鉱業株や、NTT、KDDIなどの情報通信株も軟調。OLC、リクルートHなどのサービス株や、コマツ、菱重工などの機械株も弱かった。一方、王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株や、郵船、商船三井などの海運株が高い。
個別では、イーレックス、ミガロHD、ボードルア、SREHD、電気興などが下落。半面、インターアク、フタバ、メニコン、サムコ、マイクロニが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社