清水建設は20日、レンタルのニッケン(東京都港区)と共同で、周囲に障害物がある環境下でも観測点の微小な変位を検出できる高精度GNSS動態観測システム「GeoLoc(ジオロック)」のレンタル事業を開始したと発表した。
GeoLocは、RTK(Real Time Kinematic)方式の衛星測位技術を用いて観測点の位置情報を常時取得し、測位データの経時変化を観測するシステム。測位には、同社と東京海洋大学が共同開発した独自のRTK−GNSS測位アルゴリズムを採用し、上空視界が制限された環境下でも誤差数ミリメートルから1センチメートルの高精度測位を実現できるという。今後、工事中の切土・盛土やトンネル工事の坑口監視、インフラ構造部の動態観測(壁測位)などへの適用を視野に、レンタルのニッケンを営業窓口として事業展開を進めるとしている。
20日の終値は、前日比22.5円安1591.5円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社