
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月23日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月23日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月23日 |
前週末20日の米国株式は、NYダウが前営業日比35.16ドル高の4万2206.82ドルと3日ぶり反発、ナスダック総合指数は同98.863ポイント安の1万9447.410ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が30億7390万株、ナスダック市場が88億4912万株だった。トランプ大統領は現地19日、イスラエルとイランの軍事衝突に関し、イランへの攻撃について2週間以内に判断すると表明。米国の早期軍事介入への警戒感が後退した。一方、ウォールス・トリート・ジャーナルは20日、米当局者が韓国や台湾の半導体メーカーに対して米国製の半導体製造装置に関する規制免除を撤回する意向を示したと報じた。アプライド・マテリアルズやインテルなどの半導体関連株のほか、アルファベット(グーグルの持株会社)などが下落した。
23日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。米国軍は日本時間の22日午前、イラン国内3カ所の核施設を攻撃した。イランの報復が予想されることから中東情勢の悪化を警戒して、日本株もリスク資産を減らすための売り圧力が強まりそう。その後は、海外市場の反応をみたいとして、様子見姿勢が広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の半ば(前週末20日は145円40-42銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=167円台の半ば(同167円45-49銭)と小動き。前週末20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら信越化<4063.T>、楽天グループ<4755.T>、アドバンテス<6857.T>などが、同20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同20日の大阪取引所清算値比50円安の3万8300円だった。