24日前場の日経平均株価は、前日比415円03銭高の3万8769円12銭と4日ぶりに大幅反発。TOPIX(東証株価指数)も同21.26ポイント高の2782.44ポイントと上昇した。日経平均は午前9時10分に、同636円02銭高の3万8990円11銭を付け、2月以来の3万9000円に肉薄した。トランプ大統領は日本時間24日朝、自身のSNSに「イスラエルとイランが暫定的な停戦で合意した」と投稿。中東情勢への警戒感が和らぎ、日本株も買いが先行した。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに加え、ドル・円相場が1ドル=145円台の半ば(23日は147円32−34銭)近辺と、円高方向にあることが意識され、上値は重かった。
東証プライム市場の出来高は7億8773万株、売買代金は2兆1538億円。騰落銘柄数は値上がりが1137銘柄と7割に迫る一方、値下がりは421銘柄、変わらず68銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落した。JAL、ANAなどの空運株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。アシックス、任天堂などのその他製品株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株も高い。日立、ソニーGなどの電気機器株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も堅調。三菱UFJ、みずほなどの銀行株や、アステラス薬、第一三共などの医薬品株もしっかり。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が安い。
個別では、レーザーテク、インフォMT、セレス、壱番屋、板硝子が上昇。半面、大幸薬品、アドクリ、富士石油、大平金、三井ESなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社