
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月24日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月24日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月24日 |
23日の米国株式は、NYダウが前週末比374.96ドル高の4万2581.78ドルと続伸、ナスダック総合指数は同183.565ポイント高の1万9630.975ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億8267万株、ナスダック市場が82億32万株だった。米軍は現地21日、イラン国内3カ所の核施設を攻撃。中東情勢の悪化が警戒されるなか、イランは報復としてカタールの米軍基地にミサイルを発射した。NYダウは一時下落したものの、報復措置が限定的とみられたことや、ホルムズ海峡のタンカー航行に影響がないとして、NY原油先物8月物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が大幅に下落。過度な警戒感が後退し、株価の上昇につながった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアーム・ホールディングス、ペイパルなどが上昇した。
24日の東京株式は、反発後も堅調か。現地23日の米国株式が上昇した動きを受け、買い先行スタートとなりそう。トランプ大統領は自身のSNSに「イスラエルとイランが暫定的な停戦で合意」したと投稿。中東情勢への懸念が和らぎ、しっかりした展開も見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の後半(23日は147円32-34銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=169円台の前半(同169円39-43銭)と小動き。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、第一三共<4568.T>、日本製鉄<5401.T>、ニデック<6594.T>などが、23日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、23日の大阪取引所清算値比190円高の3万8590円だった。
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