
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月27日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月27日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月27日 |
26日の米国株式は、NYダウが前日比404.41ドル高の4万3386.84ドルと反発、ナスダック総合指数は同194.361ポイント高の2万167.913ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億5290万株、ナスダック市場が75億411万株だった。現地25日、トランプ大統領が次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長の早期選出を検討していると報じられた。金利引き下げ期待があるなか、金融緩和に前向きな人物が指名されるとの思惑も台頭し相場を支えた。また、米政府は26日、相互関税の上乗せ分の猶予期限の7月9日が迫っていることに関し、同大統領が期限を延長する可能性も示した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、ネットフリックスやメタ(旧フェイスブック)、アマゾン・ドット・コムなどが買われ、終値ベースで2月19日以来、約4カ月半ぶりに心理的なフシ目の2万ポイントを回復した。
27日の東京株式は、堅調な展開が続きそう。現地26日の米国株式が上昇した動きを受け、きのう26日の好地合いが継続するとみられ、買い先行スタートが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(26日は144円05-07銭)、ユーロ・円が1ユーロ=168円台の後半(同168円67-71銭)とやや円安方向にある。ただ、買い一巡後は週末を控えたポジション調整の売りに上値が重くなる場面も想定される。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>、ローム<6963.T>などが、26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比245円高の3万9745円だった。
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