30日前場の日経平均株価は、前週末比659円03銭高の4万809円82銭と大幅に5日続伸。TOPIX(東証株価指数)も同27.28ポイント高の2867.82ポイントと急伸した。現地27日の米株高を受け好地合いが続き、朝方から買いが先行。日経平均は午前10時20分に、同701円75銭高の4万852円54銭を付けた。その後はやや上値が重いものの、時間外取引で米株価指数先物が上昇していることも支えに、堅調な値動きをキープした。一方、現地29日のFOXニュースのインタビューでトランプ大統領は、日本からの自動車の輸入が多い半面、アメリカからの輸出は少ないとし「公平ではない」との考えを示した。日米貿易交渉に対する先行き不透明感が浮上し、自動車関連株には重しとなっている。
東証プライム市場の出来高は8億5822万株、売買代金は2兆4373億円。騰落銘柄数は値上がりが1288銘柄と8割に迫った一方、値下がりは275銘柄、変わらずは63銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落した。オリンパス、HOYAなどの精密機器株や、ソフトバンク、ソフバンGなどの情報通信株が上昇。オリックス、JPXなどのその他金融株や、ディスコ、ダイキンなどの機械株も高い。東電力HD、関西電などの電気・ガス株や、バンナム、任天堂などのその他製品株も堅調。INPEX、石油資源などの鉱業株や、大成建、清水建などの建設株もしっかり。一方、郵船、川崎汽などの海運株や、ホンダ、SUBARUなどの輸送用機器株が下げた。
個別では、アトラエ、Gunosy、ヨシムラFH、メドピア、ナガイレベが上昇。半面、三陽商、フルマルHD、アズーム、ACCESS、アドクリなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社