三菱重工業は30日、グループの三菱造船と商船三井が共同で開発している液化二酸化炭素・メタノール兼用輸送船についてコンセプトスタディを実施し、このほど日本海事協会(NK、東京都千代田区)から基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。
今回、AiPを取得した液化二酸化炭素・メタノール兼用輸送船は、低圧仕様の液化二酸化炭素(LCO2)輸送船をベースにしており、往路で原料の二酸化炭素、復路で合成メタノールの輸送を目指すもの。それぞれに専用船を用いた場合、片航路は空荷での運航になるが、兼用化が実現すれば空荷での運航がなくなり、全体の輸送効率が高まることが期待される。三菱造船と商船三井は、今回のコンセプトスタディで得られた知見や技術課題を踏まえて開発を進め、サプライチェーンの関連企業との協働などを経て、本船の製品化を目指す。
30日の終値は、前週末比34円安の3610円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社