
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月2日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月2日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月2日 |
1日の米国株式は、NYダウが前日比400.17ドル高の4万4494.94ドルと4日続伸、ナスダック総合指数は同166.844ポイント安の2万202.889ポイントと7日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億7255万株、ナスダック市場が80億1650万株だった。米5月JOLTS(雇用動態調査)で非農業部門の求人件数が776万9000件となり、市場予想平均の730万件を上回った。好調な雇用情勢を受け、景気の先行きに対する過度な警戒感が後退した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、トランプ大統領が補助金の打ち切りを示唆したテスラのほか、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやネットフリックスなどが下落した。
2日の東京株式は、続落後も軟調か。現地1日の米国株式はNYダウが4日続伸した半面、ナスダック総合指数は7日ぶりに反落するなど、まちまち。相互関税の一時停止期限の9日を控え、トランプ大統領は現地1日、対日関税に関し30%か35%の関税を課すべきと主張。相互関税の24%よりも負担増となる可能性が浮上したことで、輸出関連銘柄を中心に弱含みの展開となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の半ば(1日は143円07-09銭)、ユーロ・円が1ユーロ=169円台の前半(同168円59-63銭)とやや円安方向にある。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、アドバンテス<6857.T>、村田製<6981.T>などが、1日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比230円安の3万9660円だった。
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