8日前場の日経平均株価は、前日比123円61銭高の3万9711円29銭と反発。TOPIX(東証株価指数)も同3.85ポイント高の2815.57ポイントと上昇した。朝方は現地7日の米国株式が下落した動きを受け、日本株も売りが先行した。その後は上げ転換し、日経平均は午前9時44分に同228円59銭高の3万9816円27銭を付けた。その後は、買い一巡感から伸び悩み、上昇幅を縮小する場面もみられた。市場では「トランプ米大統領が日本時間8日未明に日本に25%の関税を課す方針を明らかにしたものの、4月に示した相互関税(24%)とあまり変わらない上、従来は9日としていた適用の猶予期限が8月1日まで延長されたこともあり悪材料視されなかった」(中堅証券)との声も聞かれた。
東証プライム市場の出来高は8億3051万株、売買代金は2兆57億円。騰落銘柄数は値上がり1019銘柄、値下がりは536銘柄、変わらずは72銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち18業種が上昇、15業種が下落した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、郵船、商船三井などの海運株が上昇。INPEX、石油資源などの鉱業株や、オリンパス、HOYAなどの精密機器株も高い。AGC、TOTOなどのガラス土石株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株も堅調。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、日立、東エレクなどの電気機器株もしっかり。一方、中外薬、第一三共などの医薬品株や、第一生命HD、東京海上などの保険株が安い。
個別では、ネクステージ、タダノ、古河電工、オムロン、トリケミカルが上昇。半面、GMOインタ、丸井G、東ガス、サントリBF、ブロドリーフなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社