
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月9日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月9日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月9日 |
8日の米国株式は、NYダウが前日比165.60ドル安の4万4240.76ドルと続落、ナスダック総合指数は同5.949ポイント高の2万418.464ポイントと小反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億4199万株、ナスダック市場が79億6580万株だった。引き続き、トランプ大統領が明らかにした各国輸入品に対する高関税の影響が警戒されるなか、同大統領は銅や銅製品の輸入に50%、医薬品には最大200%の関税を課す考えを示した。米経済に対する先行き不透明感が強まり、NYダウは弱含みで推移した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやマイクロン・テクノロジーズ、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが上昇した。
9日の東京株式は、堅調な展開か。現地8日の米国株式は、NYダウが続落したものの、ナスダック総合指数は小反発、SOX(フィラデルフィア半導体株)指数は上昇した。日経平均株価への寄与度が高いハイテク株には追い風となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の半ば(8日は146円03-05銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の後半(同171円74-78銭)と小動き。対ドルでの円安が支えとなることも想定される。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、オムロン<6645.T>、日産自<7201.T>、ファストリテ<9983.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比165円高の3万9985円だった。
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