10日午前10時8分すぎの日経平均株価は、前日比240円程度安い3万9580円前後で推移する。朝方から為替市場で円高方向にあることが意識され、売りが先行。また、この日は指数連動型ETF(上場投資信託)の決算もあり、分配金の捻出(ねんしゅつ)に伴う売り圧力も意識されたもよう。午前10時7分には同269円02銭安の3万9552円26銭を付けるなど、弱含みで推移している。現地9日の米国株式はハイテク株が堅調に推移し、NYダウが3日ぶりに反発、ナスダック総合指数は続伸して3営業日ぶりに終値ベースの史上最高値を更新。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比125円高の3万9925円だった。
業種別では、全33業種のうち27業種が下落、6業種が上昇している。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が下落。アシックス、任天堂などのその他製品株や、MS&AD、東京海上などの保険株も安い。エーザイ、第一三共などの医薬品株や、郵船、商船三井などの海運株も軟調。伊藤忠、三井物などの卸売株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も弱い。一方、王子HD、日本紙などのパルプ紙株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株が高い。
個別では、SHIFT、キオクシア、ニコン、東電力HD、フジHDが下落。半面、GMOインタ、古野電、ラクトJ、トレファク、KLabなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時8分時点で、ドル・円が1ドル=145円台の後半(9日は146円84−86銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の前半(同171円91−95銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社