10日前場は日経平均株価が、前日比210円67銭安の3万9610円61銭、TOPIX(東証株価指数)が同18.87ポイント安の2809.29ポイントと、そろって3日ぶりに反落した。朝方から指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金の捻出(ねんしゅつ)に伴う売り圧力や、円高が意識された。午前10時10分には日経平均が、同274円02銭安の3万9547円26銭を付けた。売りが一巡して、やや下げ渋る場面もみられたが、戻りは限られた。
東証プライム市場の出来高は8億3365万株、売買代金は2兆63億円。騰落銘柄数は値上がり524銘柄、値下がりは1028銘柄、変わらずは74銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇した。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が下落。アシックス、任天堂などのその他製品株や、郵船、商船三井などの海運株も安い。東電力HD、中部電などの電気・ガス株や、ソニーG、キーエンスなどの電気機器株も軟調。MS&AD、東京海上などの保険株や、伊藤忠、三井物などの卸売株も弱かった。一方、王子HD、日本紙などのパルプ紙株や、SBI、マネックスGなどの証券商品先物株が高い。
個別では、キオクシア、SHIFT、ニコン、イオン、Wスコープが下落。半面、GMOインタ、古野電、WOWOW、ラクトJ、トレファクなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社