10日後場の日経平均株価は、前日比174円92銭安の3万9646円36銭、TOPIX(東証株価指数)が同15.82ポイント安の2812.34ポイントと、そろって3日ぶりに反落した。朝方から指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金の捻出に伴う売りが警戒される格好で、円高も重しとなり弱含みで推移した。後場に入り様子見姿勢が強まるなか、日経平均は午後2時39分に同290円33銭安の3万9530円95銭を付けた。その後は、積極的な買いが入りにくいなか、取引終了にかけて下げ幅を縮小する展開となった。
東証プライム市場の出来高は20億184万株、売買代金は4兆7738億円。騰落銘柄数は値上がり522銘柄、値下がりは1040銘柄、変わらずは64銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が下落、7業種が上昇した。東電力HD、中部電などの電気・ガス株や、アシックス、任天堂などのその他製品株が下落。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、郵船、商船三井などの海運株も安い。INPEX、石油資源などの鉱業株や、7&iHD、イオンなどの小売株も軟調。ソニーG、キーエンスなどの電気機器株や、アサヒ、キリンHDなどの食料品株も弱かった。一方、SBI、マネックスGなどの証券商品先物株や、東精密、HOYAなどの精密機器株が高い。
個別では、ウイングA、SHIFT、ユニオンツル、イオンFS、キオクシアが下落。半面、GMOインタ、WOWOW、コシダカHD、古野電、ラクトJなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社