
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月16日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月16日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月16日 |
15日の米国株式は、NYダウが前日比436.36ドル安の4万4023.29ドルと反落、ナスダック総合指数は同37.473ポイント高の2万677.800ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億3322万株、ナスダック市場が75億4771万株だった。ナスダック総合指数は連日で終値ベースでの史上最高値を更新した。米6月CPI(消費者物価指数)でコア指数が前年比2.9%上昇した。市場予想平均と一致したが前月の2.8%上昇から伸びが拡大。関税政策によるインフレ再燃が警戒された。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、中国向けに設計したAI(人工知能)半導体の出荷再開を明らかにしたエヌビディアのほか、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやアーム・ホールディングスなどが買われ、総合指数の上昇を支えた。
16日の東京株式は、堅調な展開となりそう。現地15日の米国株は、NYダウが反落したが、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が上昇。日本株も、日経平均株価への寄与度が高い値がさの半導体関連を中心に堅調な値動きが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の後半(15日は147円73-75銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の後半(同172円69-73銭)と小動き。対ドルでの円安を受け、輸出関連銘柄には支えとなりそう。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で高安まちまちながら、信越化<4063.T>、武田薬<4502.T>、第一三共<4568.T>などが、15日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比45円安の3万9615円だった。
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