17日前場は日経平均株価が、前日比60円82銭安の3万9602円58銭と続落。一方、TOPIX(東証株価指数)は同3.28ポイント高の2822.68ポイントと反発した。現地16日の米国市場では、オランダのASMLホールディングの決算を受けて、SOX(フィラデルフィア半導体株)指数が下落。FRB(米連邦準備制度理事会)議長の解任観測で、為替相場が円高方向に振れたことも相まって、日本株は半導体関連などを中心に売りが先行。日経平均は午前9時19分に、同292円97銭安の3万9370円43銭を付けた。その後は、買い手がかりに乏しいものの、押し目を拾う動きから下げ渋り、底堅く推移した。
東証プライム市場の出来高は7億7377万株、売買代金は1兆9379億円。騰落銘柄数は値上がりが902銘柄で値下がりの646銘柄よりも多い。変わらずは76銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち13業種が下落、20業種が上昇した。クラボウ、東レなどの繊維株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が下落。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も安い。東電力HD、関西電などの電気・ガス株や、ダイキン、菱重工などの機械株も軟調。7&iHD、ファストリテなどの小売株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株も弱かった。一方、バンナム、任天堂などのその他製品株や、LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株が高い。
個別では、レーザーテク、キオクシア、アドクリ、テスHD、宮越HDが下落。半面、三井ES、gumi、ブロドリーフ、ほくほく、Sansanなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社