
(画像=SBI証券)
この記事は2025年8月4日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式 |
今週は貿易収支とパランティア テクノロジーズ A(PLTR)などの決算発表が注目ポイント
先週の振り返り
先週の米国株は、米国とEUが貿易協議で合意したことによりトランプ関税の不透明感が後退したことや市場予想比で堅調な企業業績を背景にS&P500とナスダックが史上最高値を更新する場面がありました。一方、FOMC後のパウエルFRB議長会見で利下げを示唆しなかったことや雇用統計(非農業部門雇用者数増減)が市場予想を下回ったほか、前月分が大幅に下方修正されたことを受けてその後は軟調でした。週間ベースではS&P500とナスダックが3週ぶり反落となりました。S&P500セクター別(11業種)パフォーマンスは公益やコミュニケーション・サービスが上げ、素材や一般消費財・サービス、ヘルスケアなどが下げました。なお、7/31にNYSEに新規上場したデザイン編集ソフトのフィグマ A(FIG)は公開価格に対して取引初日終値が3.5倍となり、好スタートをみせました。マイクロソフト(MSFT)やメタ プラットフォームズ A(META)、エヌビディア(NVDA)などが史上最高値圏で推移し、コーニング(GLW)やアルトリア グループ(MO)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は53%です。年初来のファクターリターンではEPS修正や時価総額、流動性などのファクターがアウトパフォームしています。
個別株ではメタ プラットフォームズ A(META)は広告牽引で4-6月期の売上高が市場予想を上回ったほか、7-9月期の売上高見通しが市場予想を上回り株価は急騰しました。マイクロソフト(MSFT)は4-6月期のクラウド「アジュール」の売上高成長率が市場予想を上回り、株価は上昇しました。一方、アップル (AAPL)はiPhoneと中国売上高が牽引して4-6月期の売上高とEPSが市場予想を上回りましたが、株価は下落しました。アマゾン ドットコム(AMZN)は4-6月期のクラウド「AWS」の売上高成長が競合比で物足りないとの評価や7-9月期の営業利益見通し(中間値)が市場予想を下回ったことから、株価は大幅安となりました。アーム ホールディングス ADR(ARM)は7-9月期のEPS見通しが市場予想を下回ったことから株価は急落しました。今週はパランティア テクノロジーズ A(PLTR)やウォルト ディズニー(DIS)、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)などが決算発表を予定しています。なお、S&P500指数採用銘柄で330社が決算発表済みで、そのうちEPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は8割強とヒストリカルにみても市場予想比で米企業業績の堅調さが目立っています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週は貿易収支とパランティア テクノロジーズ A(PLTR)などの決算発表が注目ポイントです。関税を受けて米国の輸入がどの程度影響を受けているのか注目されやすいと考えられます。また、個別企業の決算発表では特にパランティア テクノロジーズ A(PLTR)とアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)が重要と思われます。パランティア テクノロジーズ A(PLTR)はS&P500指数採用銘柄で年初来パフォーマンスが最も良く、米株の牽引役のひとつになっています。これまでの株価上昇が業績面で正当化できるのか注視されます。また、半導体大手アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)は売上高見通しが市場予想を上回るかどうか注目されそうです。半導体のSOX指数が足元やや軟調な動きを見せており、同社決算を受けてSOX指数が切り返しの動きを見せるかどうかポイントになりそうです。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
IPO関連:フィグマ A(FIG)のIPOが好パフォーマンスとなり、米IPOマーケットの回復を後押しする可能性があります。今年に新規上場した銘柄について投資家の注目が集まりやすいと考えられます。フィグマ A(FIG)、コアウィーブ(CRWV)、チャイム フィナンシャル A(CHYM)、イートロ(ETOR)
決算発表好感関連:直近発表された四半期決算が増収増益となり、決算発表を受けてマーケットで株価が上昇を見せた銘柄については引き続き投資家の注目を集めやすいと考えられます。メタ プラットフォームズ A(META)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット A(GOOGL)、ケイデンス デザイン システムズ(CDNS)
ETFフロー関連:過去1カ月及び1週間のフローがプラスのETFは投資家の注目の高さを示唆していると思われることから、引き続き関心を集める可能性があります。SPDR ポートフォリオ S&P500 ETF(SPLG)、バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)、バンガード 米国トータル債券市場ETF(BND)、金融セレクト セクター SPDR ファンド(XLF)
重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
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