12日午前10時4分すぎの日経平均株価は、前週末比900円程度高い4万2720円前後で推移する。午前9時59分には、同966円49銭高の4万2786円97銭を付け、昨年7月11日の終値ベースの史上最高値(4万2224円02銭)を大きく上回った。3連休中の先物の上げにサヤ寄せし一段高となっている。現地11日の米国市場は、NYダウ、ナスダック総合指数がともに下落したが、前週末8日にはナスダック総合指数が連日で終値ベースでの史上最高値を更新していたことや、為替相場が円安方向にあることから、日本株もハイテク関連銘柄を中心に買いが優勢となった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末8日の大阪取引所清算値比475円高の4万2295円だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が上昇、5業種が下落している。INPEX、石油資源などの鉱業株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株も高い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、関西電、東ガスなどの電気・ガス株も堅調。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、大林組、清水建などの建設株もしっかり。一方、TOPPAN、任天堂などのその他製品株や、東急、JR西日本などの陸運株が安い。
そのほか、新電元、不二製油、セイコーG、ジャスト、ゼンショーHが上昇。半面、GENOVA、日ペイントH、ブレインP、DIT、NXHDなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時4分時点で、ドル・円が1ドル=148円台の前半(前週末8日は147円31−33銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の前半(同171円76−80銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社