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1分でチェック!今週の米国株式 2025/8/12

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1分でチェック!今週の米国株式

(画像=SBI証券)

この記事は2025年8月12日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。
掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式

今週はCPIや小売売上高のほか、米中関税の一部停止措置延長に関する詳細などが注目ポイント

先週の振り返り

先週から11日までの米国株は、アップル(AAPL)の大型投資計画や地区連銀総裁などによる利下げ示唆を背景にナスダックが史上最高値を更新する場面がありました。週間ベースではS&P500やナスダックなどの主要株価3指数ともに反発となりました。S&P500セクター別(11業種)パフォーマンスは一般消費財・サービスや情報技術、生活必需品などが上げ、エネルギーや不動産などが下げました。なお、8/7にナスダックに新規上場した防衛関連のファイアフライ エアロスペース(FLY)は公開価格に対して取引初日終値が34%高となり、IPO銘柄の投資家の高い需要を示して好スタートをみせました。アリスタ ネットワークス(ANET)やパランティア テクノロジーズ A(PLTR)、エヌビディア(NVDA)などが史上最高値圏で推移し、シスコ システムズ(CSCO)やアルトリア グループ(MO)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は55%です。年初来のファクターリターンではEPS修正や時価総額、流動性、低ボラティリティなどのファクターがアウトパフォームしています。

個別株ではアップル(AAPL)は米生産拡大へ1,000億ドルの追加投資を行うことを明らかにして、株価は大幅高となりました。パランティア テクノロジーズ A(PLTR)は米国事業の牽引で4-6月期の売上高とEPSが市場予想を上回ったほか、通期売上高見通しを上方修正したことを好感して株価は大幅高となりました。アリスタ ネットワークス(ANET)はAIネットワーキングにおける優位なポジションを背景に、売上高とEPSが市場予想を上回り、売上高見通しも市場予想を上回ったことから株価は急騰しました。マクドナルド(MCD)は低価格メニューやコラボレーション寄与で4-6月期の既存店売上高が市場予想を上回り、株価は上昇しました。一方、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)はAI半導体に関する中国市場を巡る不透明感を示して、株価は大幅安となりました。イーライリリィ(LLY)は経口肥満治療薬の治験が期待レンジの下限にとどまり、株価は急落しました。今週はアプライド マテリアルズ(AMAT)やシスコ システムズ(CSCO)などが決算発表を予定しています。なお、S&P500指数採用銘柄で453社が決算発表済みで、そのうちEPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は8割強とヒストリカルにみても市場予想比で米企業業績の堅調さが目立っています。

今週の見通しと注目セクター・テーマ

今週はCPIや小売売上高のほか、米中関税の一部停止措置延長に関する詳細が注目ポイントになりそうです。トランプ関税のインフレへの懸念が意識される中、CPIは市場予想で前年比2.8%増と前回(同2.7%増)からややインフレ高進の見通しです。また、雇用統計で米労働市場への懸念が生じつつある中、小売売上高は前月比0.6%増と前回(同0.6%増)並みの見通しです。CPIや小売売上高の内容次第で、マーケットの利下げ観測にも影響を与える可能性があります。一方、米中関税の一部停止措置が12日に期限を迎える中、トランプ大統領は90日延長するための大統領令に署名したと報じられており、その詳細が注目されます。個別企業の決算発表では半導体の設備投資動向やIT需要を占う上で、アプライド マテリアルズ(AMAT)とシスコ システムズ(CSCO)の業績見通しが重要と思われます。SOX指数は足元で50日移動平均線を意識した動きで、引き続きサポートラインとして機能するかどうか注視されます。このほか、15日予定の米ロ首脳会談もマーケットの注目を集めそうです。

  

注目セクター・テーマとしては下記を考えています。

IPO関連:マーケットの注目が高かったフィグマ A(FIG)のほか、ファイアフライ エアロスペース(FLY)のIPOが好パフォーマンスとなり、米IPOマーケットの回復を後押しする可能性があります。今年に新規上場した銘柄について投資家の注目が集まりやすいと考えられます。フィグマ A(FIG)コアウィーブ(CRWV)チャイム フィナンシャル A(CHYM)イートロ(ETOR

利益見通し上方修正関連:会社側が通期利益見通しを上方修正した銘柄については、ファンダメンタルズの観点で安心感があると思われることから、投資家の注目を集めやすいと考えられます。アクソン エンタープライズ(AXON)クアンタ サービシーズ(PWR)ファイザー(PFE)アルトリア グループ(MO)

ハイテク関連:ナスダック及びナスダック100指数がS&P500やNYダウに先んじて史上最高値を更新しています。年初来及び過去1カ月のセクター別パフォーマンスでは情報技術がトップクラスのパフォーマンスとなっているほか、業績面でも市場予想で牽引が期待されており、引き続き注目されやすいと考えられます。インベスコ QQQ トラストシリーズ1 ETF(QQQ)テクノロジーセレクトセクターSPDRファンド(XLK)アップル(AAPL)マイクロソフト(MSFT)

重要イベント・主な経済指標

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※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

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