20日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比540円程度安い4万3000円前後で推移する。午前9時57分には同656円43銭安の4万2889円86銭を付け、取引時間中としては3日ぶりに心理的なフシ目の4万3000円を割り込んだ。現地19日の米国株式市場で、NYダウは小反発したものの、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が下落したことから、日本株も半導体関連株などを中心に売りが先行。その後は、時間外取引で米株価指数先物が軟調に推移していることも意識され、利益確定売りに押される動きが強まった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比170円安の4万3390円だった。
業種別では、全33業種のうち15業種が下落、18業種が上昇している。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株が下落。アシックス、任天堂などのその他製品株や、ディスコ、菱重工などの機械株も安い。日立、東エレクなどの電気機器株や、島津製、HOYAなどの精密機器株も軟調。SBI、野村などの証券商品先物株や、楽天グループ、リクルートHなどのサービス株も弱い。一方、キリンHD、JTなどの食料品株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が高い。
そのほか、ソシオネクス、三井海洋、洋エンジ、アドクリ、セレスが下落。半面、アステリア、Uアローズ、三信電、大阪チタ、甜菜糖などが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(19日は147円70−71銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の後半(同172円56−60銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社