22日午前10時10分すぎの日経平均株価は、前日比50円程度安い4万2560円前後で推移する。現地21日の米国株式市場では、NYダウが3日ぶりに反落し、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は3日続落した。日本株は、きのう21日に底堅い値動きだったことや、ドル・円相場が円安方向にあることを支えに買いが先行した。ただ、戻り待ちの売りに加え、現地22日にはジャクソンホール会議でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演を行うことから、売買を手控える向きも多いもよう。午前9時15分には同278円78銭安の4万2331円39銭を付けている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所清算値比40円高の4万2650円だった。
業種別では、全33業種のうち12業種が下落、21業種が上昇している。信越化、花王などの化学株や、OLC、リクルートHなどのサービス株が下落。三井倉HD、上組などの倉庫運輸株や、東急、JR東海などの陸運株も安い。JAL、ANAなどの空運株や、東レ、ゴルドウインなどの繊維株も軟調。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、三和HD、LIXILなどの金属製品株も弱い。一方、第一生命HD、東京海上などの保険株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が上昇している。
そのほか、エアトリ、JR西日本、サンウェルズ、エムスリー、MROが下落。半面、電算システム、三菱紙、ケミコン、JX金属、セレスなどが高い。
東京外国為替市場では午前10時10分時点で、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(21日は147円58−59銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同172円04−08銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社