市況(場況)

日経平均は308円高で高値引け、エヌビディア決算通過でAI関連の需要の強さ再確認=28日後場

 28日後場は日経平均株価が、前日比308円52銭高の4万2828円79銭と続伸し高値引けで取引を終えた。TOPIX(東証株価指数)は同20.04ポイント高の3089.78ポイントと3日ぶりに反発した。注目された米エヌビディアの25年5−7月期決算は、売上高が市場予想平均を上回ったものの、8−10月の見通しが一部の強気のアナリスト予想に届かず、時間外取引で同社株が下落。その動きを受けて日本株も朝方は売りが先行した。ただ、売りが一巡した後は押し目を拾う動きが強まり上げ転換。その後も堅調な値動きが続き、取引終了にかけて上げ幅を拡大するなど強い地合いが継続した。市場では、決算を前に買われていたエヌビディアは下げたが「AI(人工知能)関連の需要の強さが再確認され関連銘柄を物色する格好となった」(中堅証券)との声も聞かれた。

 東証プライム市場の出来高は18億7924万株、売買代金は4兆6545億円。騰落銘柄数は値上がりが916銘柄、値下がり631銘柄、変わらずは65銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち29業種が上昇、4業種が下落した。INPEX、石油資源などの鉱業株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。大和証G、野村などの証券商品先物株や、MS&AD、東京海上などの保険株も高い。ENEOS、コスモエネHなどの石油石炭製品株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も堅調。大林組、清水建などの建設株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株もしっかり。一方、7&iHD、ファストリテなどの小売株や、帝人、東レなどの繊維株が下げた。

 そのほか、大阪チタ、不二製油、芝浦、日ヒュム、HUGHDが上昇。半面、アステリア、電算システム、Vキューブ、DyDo、ナガイレベなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー社

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