9月1日前場は日経平均株価が、前週末比868円65銭安の4万1849円82銭と大幅に続落。TOPIX(東証株価指数)も同23.92ポイント安の3051.26ポイントと下落した。前週末8月29日の米国株式は、9月1日がレーバー・デーで休場となることもあり、ポジション調整の売りが優勢でNYダウ・ナスダック総合指数ともに4日ぶりに反落。一部の景況系の指数の軟化も嫌気された。日本株もその流れを受けて売りが先行。また、中国のアリババ集団が自前のAI(人工知能)半導体を開発したとする米メディアの報道を受けてアドバンテスなどの関連銘柄が下げ幅を広げて指数を押し下げた。前場の取引終了間際の午前11時29分には、日経平均が同874円51銭安の4万1843円96銭を付けた。取引時間中としては8月8日以来、約3週間ぶりに4万1000円台を付けている。
東証プライム市場の出来高は9億2422万株、売買代金は2兆1523億円。騰落銘柄数は値上がりが723銘柄、値下がりは832銘柄、変わらずは63銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち20業種が下落、13業種が上昇した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、ソシオネクス、東エレクなどの電気機器株が下落。ディスコ、SMCなどの機械株や、アシックス、任天堂などのその他製品株も安い。SBI、野村などの証券商品先物株や、コナミG、ソフバンGなどの情報通信株も軟調。伊藤忠、丸紅などの卸売株や、TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株も弱かった。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株が上昇した。
そのほか、トリケミカル、芝浦、ラクーンHD、MARUWA、KOKUSAが下落。半面、日東紡、六甲バタ、IIJ、たけびし、電算システムなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社