
(画像=株式新聞)
この記事は2025年9月4日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>9月4日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>9月4日 |
3日の米国株式は、NYダウが前日比24.58ドル安の4万5271.23ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同218.097ポイント高の2万1497.727ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億2507万株、ナスダック市場が69億5884万株だった。米7月雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が718万1000件で、市場予想平均の738万2000件を下回った。雇用情勢への警戒感が台頭し景気敏感株を中心に軟調だった。一方、アルファベット(グーグルの持株会社)が、反トラスト法(独占禁止法)違反をめぐる訴訟で、同社の閲覧ソフト「クローム」の売却を求めた司法省の提案が退けられたことから買われ、ハイテク株を支える格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アルファベットのほかアップルやテスラなどが上昇した。
4日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価はきのう3日に下落した反動から、買い優勢スタートとなりそう。ただ、積極的に買い進む材料には乏しく、心理的なフシ目の4万2000円を意識する展開も見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(3日は148円73-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同173円05-09銭)と円高方向にフレている。輸出関連銘柄には重しとなる場面も想定される。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日立<6501.T>、菱重工<7011.T>、日産自<7201.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比100円高の4万2110円だった。
(写真:123RF)