
(画像=株式新聞)
この記事は2025年9月8日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>9月8日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>9月8日 |
前週末5日の米国株式は、NYダウが前日比220.43ドル安の4万5400.86ドルと反落、ナスダック総合指数が同7.306ポイント安の2万1700.388ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億6492万株、ナスダック市場が77億6880万株だった。米8月雇用統計で非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比2万2000人増となり、市場予想平均の同7万5000人増を大きく下回った。労働環境の悪化で、FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げ期待が高まる格好となり、NYダウは取引時間中の史上最高値を更新する場面もみられた。ただ、買い一巡後は、利益確定売りに押されて取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、JPモルガンやエヌビディア、シェブロンなどが値下がり率の上位に入っている。
8日の東京株式は、続伸後も堅調か。きのう7日、石破茂自民党総裁が辞任することを表明し、事実上の首相退陣となる。次期総裁は少数与党の状況下で新首相に選出されるか否かは不透明ながら、前回の総裁選に出馬した議員を候補者とみなし、関連銘柄を物色する場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(前週末5日は148円21-23銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の後半(同173円06-10銭)とやや円高に振れている。前週末5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、INPEX<1605.T>、ニデック<6594.T>、パナソニック<6752.T>などが、同5日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同5日の大阪取引所清算値比180円安の4万2890円だった。
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