
株式会社ファーストパートナーズは、明治大学体育会サッカー部のスポンサーとして、競技活動の支援に加え、選手の将来設計をサポートする取り組みを行っています。その一環として、2025年9月、部員約60名を対象に金融セミナーを開催しました。
本セミナーでは、金融の基礎から実践的な資産運用の考え方を伝え、学生アスリートが自らの将来を主体的に考えるきっかけとなる内容を提供しました。
金融の基礎をわかりやすく―初参加者にも配慮した構成
参加者には初めて金融に触れる1年生も多く、まずはインフレと物価上昇、為替の関係、株式などの金融商品の基本的な仕組みについてスライドを用いて解説。
世界的な原材料価格の高騰をはじめ、経済ニュースでよく耳にする用語を具体例とともに紹介し、理解を深めました。

ライフプランと資産管理-多様な進路に対応したシミュレーション
続いて、ライフプランシミュレーションや資産管理の重要性について説明。
一般企業への就職や、プロ選手としてのキャリアなど、各自の進路に応じたシナリオをもとに、将来設計と資産管理の必要性を考える時間となりました。
昨年のセミナーをきっかけにNISAでの運用を開始した学生もおり、実践的な学びが着実に広がっている様子がうかがえました。

株価と社会のつながり―身近な企業を題材に
AbemaTVを運営し、カタールW杯で無料放送を行ったサイバーエージェント、スポーツブランドで株価が上昇しているアシックス、少子高齢化に関連する葬儀場を運営する広済堂HD、映像コンテンツを配信しており、WBCの独占放映権を獲得したことで話題のNetflixなど、学生にとって身近な企業の株価推移をもとに、経済と企業活動の関係性を紹介。
株価が社会情勢と連動することを実感できる内容となりました。
また、米国のAI市場やデータセンター向けの投資の加速といった、テクノロジー分野の最新動向も紹介。参加者のほとんどがChatGPTなどを普段から活用していることもあり、「AIネイティブ世代」としての意識を高める機会となりました。

為替・金利・サッカー市場-グローバルな視点で学ぶ
続いて、日本円と外貨の関係、為替変動の要因、日本と米国の株価比較、世界の金利動向などを解説。
経済状況を踏まえた投資判断の重要性を伝えるとともに、ヨーロッパで活躍する日本人選手の推定年俸ランキングをもとに、サッカー市場と投資環境の関係性について解説しました。
Jリーグ、プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラの市場規模を比較し、クラブの売上、放映権料、スポンサー料などを具体的に紹介。
プレミアリーグのマンチェスターシティ、Jリーグの浦和レッズの決算資料をもとに、サッカービジネスの構造をわかりやすく解説しました。

グループワークで「Jリーグの未来」を考える―収益向上をテーマに議論
後半のグループワークでは、6グループに分かれ、「Jリーグクラブの収益性向上」をテーマに15分間のディスカッションを実施。参加者からは、次のような多彩なアイディアが発表されました。
・海外チームの招聘による集客
・先着グッズの制作によるファン獲得
・サッカー以外の層も楽しめるスタジアムグルメ
・勝敗に応じたスポンサー料の変動
・長崎をモデルにした、複合施設の建設(ホテル、レストランなどを併設)
・長期的視点に立った育成強化
・ハーフタイムでのライブイベント
・地域住民へのチケット割引
このように実現可能性と魅力を兼ね備えたアイディアが多数飛び出し、スポーツビジネスを自分たちの視点で考えることで、実践的な思考へと発展させる時間となりました。


社長からのメッセージ―未来ある若者へのエール
最後には、株式会社ファーストパートナーズ 代表取締役 中尾剛より、未来ある学生たちへ向けたメッセージが送られ、セミナーは盛況のうちに終了しました。
学生たちの真剣なまなざしからは、「学ぶことを力に変え、未来へ活かしたい」という強い意欲が伝わってきました。
当社は今後も、学生アスリートの成長を多角的に応援し、競技面のみならず人生設計においても力強い伴走者であり続けます。
