29日午前10時7分すぎの日経平均株価は、前日比250円程度安い4万4790円前後で推移する。現地29日の米国株式は、利下げへの期待感が継続し、NYダウ・ナスダック総合指数はともに続伸。日本株は、米国株高に加え続落していた反動もあり、買い優勢で始まった。ただ、その後は売り物に押されてマイナス転換。ドル・円の上値が重いこともあり、午前10時5分には同256円85銭安の4万4786円90銭を付けるなど、弱含みで推移している。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比40円高の4万5170円だった。
業種別では、全33業種のうち27業種が下落、6業種が上昇している。INPEX、石油資源などの鉱業株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が下落。郵船、商船三井などの海運株や、東電力HD、関西電などの電気ガス株も安い。JAL、ANAなどの空運株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も軟調。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株も弱い。一方、MS&AD、東京海上などの保険株や、ディスコ、SMCなどの機械株が高い。
そのほか、ミガロHD、しまむら、ニーズウェル、コプロHD、アズワンが下落。半面、LinkUG、富山第一銀行、キオクシア、荏原、IHIなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時7分時点で、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(29日は148円56−58銭)、ユーロ・円が1ユーロ=174円台の前半(同174円22−26銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社