
(画像=株式新聞)
この記事は2025年10月7日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>10月7日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>10月7日 |
6日の米国株式は、NYダウが前週末比63.31ドル安の4万6694.97ドルと7日ぶり反落、ナスダック総合指数は同161.161ポイント高の2万2941.667ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億273万株、ナスダック市場が95億4473万株だった。ナスダック総合指数は2日ぶりに終値ベースの史上最高値を更新した。米オープンAIが、半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)とAI(人工知能)半導体の調達で契約を締結したと発表。AMDをはじめアプライド・マテリアルズ、アーム・ホールディングスなどの半導体関連が買われナスダック総合指数を押し上げた。一方、NYダウ採用銘柄では、ベライゾン・コミュニケーションズやシャーウィン・ウィリアムズ、スリーエム(3M)などが下落した。
7日の東京株式は、堅調な展開が続きそう。きのう6日は高市氏の自民党総裁就任を受け、積極的な財政拡張策への期待に加え、同氏の政策関連として防衛や核融合などに関連する銘柄が物色された。強い地合いのなか上値を試す場面も想定される。また、大阪大学の坂口志文特任教授が「制御性T細胞」の発見でノーベル賞生理学・医学賞を受賞したことから、中外薬<4519.T>をはじめとする関連銘柄に物色の矛先が向かいそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円台の前半(6日は150円01-03銭)、ユーロ・円が1ユーロ=175円台の後半(同174円95-99銭)と円安方向にあることも支え。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ENEOS<5020.T>、富士通<6702.T>、アドバンテス<6857.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比395円高の4万8585円だった。
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