スリー・ディー・マトリックスが急伸後に値を消す展開。一時は前週末比21円高の290円を付けた。前週末17日大引け後、ハーバード大学との共同研究において、同社技術の自己組織化ペプチド「RADA16」を活用した研究成果が国際科学誌「Science」に掲載されたと発表し好感された。
同社は自己組織化ペプチド技術を中核とした医療製品開発を推進し、再生医療分野においてグローバルな研究機関との共同研究を展開している。今回の研究成果は、同社の自己組織化ペプチドを併用することで、iPS細胞由来心筋細胞移植に関する致死的な不整脈を抑制することに成功したことや、「フレキシブルナノ電極」を用いた高解像度計測により移植細胞が宿主の心臓と電気的に同期する様子を世界で初めて可視化したことなど。
今後、同技術を基盤として、iPS細胞を用いた心疾患治療の早期実現や、血管新生を伴うさまざまな組織における再生医療の実用化の加速が期待されるという。
20日の終値は、前週末比9円高の278円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社