23日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比650円程度安い4万8660円前後で推移する。午前9時6分には、同908円74銭安の4万8399円05銭を付けている。現地22日の米国株式市場では、米国が中国のレアアース輸出規制への報復措置として、米国製ソフトウエアを搭載した製品の輸出規制を検討していると報じられ、米中対立の激化を警戒。NYダウが4日ぶりに反落、ナスダック総合指数は続落した。米国株安に加え、通常取引終了後に25年7−9月の決算を発表したテスラが、時間外取引で下落していることも重しとなり、利益確定売りが優勢の展開にある。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所算値比490円安の4万8820円だった。
業種別では、全33業種のうち22業種が下落、11業種が上昇している。アドバンテス、東エレクなどの電気機器株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株が下落。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株も安い。JPX、オリックスなどのその他金融株や、トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株も軟調。大和証G、野村などの証券商品先物株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も弱い。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株や、三井不、菱地所などの不動産株が高い。
そのほか、アステリア、井関農、洋エンジ、ディスコ、ローツェが下落。半面、アドソル、平河ヒューテ、住友重、東京計器、三井ESなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時3分時点で、ドル・円が1ドル=152円台の前半(22日は151円82−84銭)、ユーロ・円が1ユーロ=176円台の半ば(同176円12−16銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社