
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年10月29日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>10月29日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>10月29日 |
28日の米国株式は、4日続伸した。NYダウが前日比161.78ドル高の4万7706.37ドル、ナスダック総合指数が同190.037ポイント高の2万3827.493ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9402万株、ナスダック市場が94億9538万株だった。両指数ともに3日連続で終値での史上最高値を更新した。
中国が合成麻薬「フェンタニル」の原料輸出を規制すれば、30日に予定されている米中首脳会談において貿易問題で歩み寄る可能性があると伝わった。レアアースの輸出規制延期報道に続く材料を受け、米中貿易摩擦の緩和期待が高まった。また、エヌビディアのジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)が同日の開発者会議で、AI(人工知能)関連製品の先行きに強気の見通しを示したことが材料視され、同社株が急伸した。NYダウ採用銘柄ではエヌビディアのほか、シャーウィン・ウイリアムズやマイクロソフトなどが値上がり率の上位に入っている。
29日の東京株式は反発後、もみ合いか。現地28日の米国株式が上昇し、連日でNYダウとナスダック総合指数が史上最高値を更新した動きを受け、朝方から買い先行スタートが見込まれる。きのう28日に心理的なフシ目の5万円台を維持したことで、良好な地合いが確認されていることも、支えになりそう。ただ、現地29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容を確認したいとして、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=152円台の前半(28日は152円15-17銭)、ユーロ・円が1ユーロ=177円台の前半(同177円31-35銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、SUMCO<3436.T>、日立<6501.T>、TDK<6762.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比235円高の5万695円だった。
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