ハイヤー・タクシー大手の大和自動車交通(大和自交)が前日比300円ストップ高の1572円を付けた。29日引け後、26年3月期業績予想の上方修正に加え、S.RIDE(東京都港区)や国際自動車(東京都港区)との業務提携を発表し、買い人気を集めた。
通期の連結営業利益予想を3億2000万円から4億円(前期は2100万円の赤字)に引き上げた。乗務員増加やタクシー車両の稼働率上昇、ハイヤー部門の収益性改善などを織り込んだ。
また、同社はS.RIDEや国際自動車と、それぞれ業務提携契約を締結することも発表した。S.RIDEとは、タクシーDX(デジタルトランスフォーメーション)・自動運転の分野での協業に関し、S.RIDE製ドライバーアプリの導入やS.RIDE需要予測の導入などを協議・検討する。国際自動車とは、採用・教育・研修の協力体制構築や整備工場の相互融通、燃料の共同仕入れについて協議し、DX化推進、顧客サービスと安全運行に取り組む。
 さらに、国際自動車が大和自交株37万5000株(議決権数に対して8.28%)を取得する予定であるとの連絡を受けたことも明らかにした。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社
 
       
   